河合雪之丞
かわい ゆきのじょう 河合 雪之丞 | |
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本名 | 近藤 弦[1] |
別名義 | 藤間 春果(紫派藤間流舞踊) |
生年月日 | 1970年11月29日(53歳) |
出生地 | 日本・東京都中野区 |
身長 | 173 cm[2] |
血液型 | A型[2] |
職業 | 俳優 |
ジャンル | 舞台 |
活動期間 | 2017年 - |
所属劇団 | 劇団新派 |
事務所 | 株式会社ケイロックス |
公式サイト | 女方・白兎屋 - 河合雪之丞オフィシャルサイト |
備考 | |
屋号:白兎屋 |
にだいめ いちかわ しゅんえん 二代目 市川春猿 | |
屋号 | 澤瀉屋 |
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定紋 | 澤瀉桐 |
襲名歴 | 1. 近藤弦 2. 二代目市川春猿[1] |
活動期間 | 1988年4月[3] - 2016年10月[4] |
河合 雪之丞(かわい ゆきのじょう、1970年〈昭和45年〉11月29日[1] - )は、日本の俳優。東京都中野区出身で劇団新派に所属する俳優である。現在の屋号は白兎屋(しらとや)。定紋は「雪輪に三つ兎[5]」。本名は近藤 弦(こんどう げん)[1]。
歌舞伎役者時代の旧芸名は二代目 市川春猿(にだいめ いちかわ しゅんえん)[1]。屋号は澤瀉屋。定紋は澤瀉桐(おもだかぎり)。
来歴
[編集]1988年、国立劇場第9期歌舞伎俳優研修を修了後、初舞台を踏む。同年7月、子供の頃からの憧れだった三代目市川猿之助に入門し、二代目市川春猿を襲名。1994年、猿之助の部屋子となり、猿之助が主宰する21世紀歌舞伎組に所属した。
1996年歌舞伎座賞受賞、2000年4・5月新橋演舞場のスーパー歌舞伎『新・三国志』の彩霞役で名題昇進。2007年松尾芸能賞新人賞を受賞している。
次代を担う女形のひとりとされていたが、2017年1月に劇団新派に入団し、芸名を「河合 雪之丞」(かわい ゆきのじょう)に改名した。芸名の由来は、姓の「河合」は新派で活躍した女形の河合武雄から、名の「雪之丞」は歌舞伎の師匠である二代目市川猿翁(三代目猿之助)が命名。屋号は「白兎屋」となった[6]。
同時に3人の門人も新派に移籍。猿翁一門下の弟弟子である市川笑三が河合誠三郎、市川猿若が河合穂積、市川猿珠が河合宥季とそれぞれ改名した[7]。
新派でも女形として活躍するほか、2021年7・8月には坂東玉三郎特別舞踊公演に出演、2年ぶりに京都南座の舞台に立った[8]。2022年2月の博多座の公演にも出演が決定している[9]。
2022年3月31日、所属事務所の株式会社ディーピーエヌを退所した[10]。
2022年6月1日より株式会社ケイロックスに所属。
人物
[編集]- 家族は祖母・父・母・兄。父は画家でNHKの美術スタッフ、母は大学の職員、祖母は勤め人[11]。
- 黒胡椒好きで、自称「コショラー」(「胡椒を常に持ち歩く人」という意味の本人造語)[12]。
- 好き嫌いが激しく、嫌いな食べ物が多いと公言している。ねぎ、酢、ふきのとう、パクチー、にんじん、たらの芽、チーズなどが嫌いだという。ただ、チーズに関してはピザやドリアなどにのっている火の通ったチーズは大好物だという[12]。
- 声優の松野太紀と交友関係がある。春猿がカラオケ店で唄ったセガサターンのゲームソフト「サクラ大戦」の主題歌である「檄!帝国華撃団」を松野が聴いたのがきっかけで、サクラ大戦歌謡ショウで所作指導を行ったりゲスト出演した[13]。
- 趣味はダーツ、ゴルフ[2][14]。
出演
[編集]バラエティ・その他
[編集]ほか多数
テレビドラマ
[編集]- 月曜ゴールデン 狩矢警部シリーズ5『京舞妓殺人事件』(TBS、2006年) - 桃山英良 役
- 名奉行!遠山の金四郎(TBS、2017年 ‐ )- 市村菊之丞 役
- 月曜名作劇場 「十津川警部シリーズ (内藤剛志)6」(2018年) - 市村隆信 役
映画
[編集]- 『シネマ歌舞伎 ふるあめりかに袖はぬらさじ』(2008年) - 芸者太郎 役
- 『シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』 (2016年) - ナミ / サンダーソニア 役
新派公演
[編集]- 『滝の白糸』(2010年10月、三越劇場) - 滝の白糸 役(主役)
- 新派名作撰(2012年10月、三越劇場)『葛西橋』 - おぎん・菊枝・美也子 役、『小春狂言』 - 芸者小春役
- 『滝の白糸』(2012年11月、南座・博多座) - 滝の白糸 役(主役)
- 『婦系図』(2013年10月、三越劇場) - お蔦 役
- 『明治一代女』(2014年1月、三越劇場) - 沢村仙枝役
- 『江戸みやげ 狐狸狐狸ばなし』(2014年8月、三越劇場) - おきわ 役[15]
- 『残菊物語』(2015年6月、三越劇場) - 尾上菊之助 役
- 市川月乃助改め二代目喜多村緑郎襲名披露 九月新派特別公演(2016年9月、新橋演舞場・大阪松竹座)『振袖纏』 - お徳 役、「口上」、『婦系図』 - 河野菅子 役
- 『華岡青洲の妻』(2017年1月、三越劇場/2018年9月、三越劇場) - 加恵 役[16]
- 『黒蜥蜴』 (2017年6月、三越劇場) - 黒蜥蜴 役
- 『怪人二十面相 ~黒蜥蜴二の替わり~』(2018年3月、サンシャイン劇場) - 怪人二十面相 役
- 『黒蜥蜴 全美版』 (2018年6月、三越劇場) - 黒蜥蜴 役
- TEAM KAWAI Attract Vol.1『楽屋 ~流れ去るものは やがてなつかしき~』(2018年7月、Morph-Tokyo) - 女優C 役
- 『犬神家の一族』(2018年11月、大阪松竹座・新橋演舞場) -犬神梅子 役
- 『日本橋』(2019年1月、三越劇場) -稲葉家お孝 役
- 演劇人祭「朗読 北条源氏」(2019年1月、新橋演舞場)
- 『夜の蝶』(2019年6月、三越劇場) - 葉子 役
- 山村美紗サスペンス『京都都大路 謎の花くらべ』(2019年8月、新橋演舞場) - 人形師 歌乃 役
- 『黒蜥蜴 - 緑川夫人編 -』 (2019年9月、大阪松竹座・御園座) - 緑川夫人 役
- 『道頓堀ものがたり』(2019年10月、京都四条南座)
- 『神田祭』(2020年1月、三越劇場)
- 『八つ墓村』(2020年2月、新橋演舞場/6月、大阪松竹座) - 森 美也子 役
- 藤山寛美歿後三十年喜劇特別公演(2020年5月、大阪松竹座)
- 新作歌舞伎 『刀剣乱舞』月刀剣縁桐 (2023年7月、新橋演舞場)- 小烏丸 [17][18]
歌舞伎・新派以外の舞台
[編集]- 平岡紀子プロデュース『ヘロデ王』(1990年、青山円形劇場) - サロメ 役
- 怪奇ロマンミュージカル「霊舞」(1993年、前進座劇場) - 真澄 役
- 「サクラ大戦歌謡ショウ『春恋紫花夢惜別』」(2002年1月2日 - 6日、東京・青山劇場)- 芸者千代春 役
- 東宝創立70周年記念公演『残菊物語』(2002年9月、帝国劇場) - 中村福助 役
- リーディング・ドラマ・コンサート「優雅な秘密」(2004年10月、巡業≪東京・草月ホール、博多・イムズホール、大阪・MIDシアター≫)
- Radiogenic リーディング・スペクタクル「美貌の青空」~チェ・ゲバラ魂の錬金術~(2005年8月、Zepp Tokyo) - セリア・裕子・絹江 役
- スーパー喜劇「狸御殿」(2005年11月、大阪松竹座・同年12月新橋演舞場) - 腰元・九重 役
- Radiogenic リーディング・スペクタクル 「優雅な秘密」(2006年8月11日-13日、恵比寿ガーデンホール)
- Radiogenic リーディング・スペクタクル 「下町日和」(2006年8月13日、恵比寿ガーデンホール) - 絹江 役
- Radiogenic リーディング・スペクタクル「下町日和」(2007年8月、ル・テアトル銀座) - 絹江 役
- Radiogenic リーディング・スペクタクル「ミッシング・ピース」(2007年、ル・テアトル銀座)
- スーパー喜劇「かぐや姫」(2015年3月、新橋演舞場・同年4月、大阪松竹座) - 赤目・お梅 役
- 朗読劇「タチヨミ」第十巻(2023年2月8日 - 12日、サンシャイン劇場)
- 初春新派公演「東京物語」(2024年1月2日 - 26日、三越劇場) - 女将加代 役[19]
- 初夏の新派祭「螢」「喜劇 お江戸みやげ」(2024年6月1日 - 23日、三越劇場) - 船木とき / しげ 役、常磐津 文字辰 役[20]
- 令和七年 正月公演「おちか奮闘記」(2025年1月2日 - 26日、三越劇場) - お政 役[21]
ゲーム
[編集]- 『天外魔境III NAMIDA』(2005年、ハドソン、PlayStation 2) - 市村出雲 役
著作
[編集]受賞歴
[編集]- 1996年 歌舞伎座賞(「小さん金五郎」六ツ八役)
- 1997年 新橋演舞場賞(スーパー歌舞伎「オオクニヌシ」スセリヒメ役)
- 2005年 第67回国立劇場優秀賞(第67回歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎のみかた」(解説)で市川笑三郎丈と)
- 2007年 第28回松尾芸能賞新人賞(「夜叉ヶ池」白雪姫・百合、「天守物語」亀姫、「當世流小栗判官」お駒、「雪之丞変化2006」お初、「菅原伝授手習鑑~車引」桜丸)
- 2008年 第69回国立劇場賞優秀賞(「江戸宵闇妖鉤爪」商家の娘お甲・女役者お蘭・明智の女房お文)
脚注
[編集]- ^ a b c d e 『読売年鑑2013』P.574|読売新聞東京本社,2013年3月27日発行,ISBN 978-4643130010
- ^ a b c “河合 雪之丞”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年5月14日閲覧。
- ^ 歌舞伎座(1988年04月) - 歌舞伎公演データベース
- ^ 歌舞伎座(2016年10月) - 歌舞伎公演データベース
- ^ “襲名披露「楽屋のれん」 河合雪之丞さん その一|染のオーダー専門店 四季彩” (2016年12月24日). 2017年5月15日閲覧。
- ^ “市川春猿、河合雪之丞に改名へ 来年1月に新派入団”. 日刊スポーツ. (2016年10月28日) 2016年10月28日閲覧。
- ^ “その3”. 2017年5月15日閲覧。
- ^ “坂東玉三郎 特別舞踊公演|南座|歌舞伎美人”. 歌舞伎美人. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “『坂東玉三郎 特別舞踊公演』|公演案内|福岡の演劇専用劇場 博多座”. www.hakataza.co.jp. 2021年11月12日閲覧。
- ^ “弊社よりご報告申し上げます「河合雪之丞」退所のお知らせ”. 株式会社ディーピーエヌ 芸能事業部 (2022年4月1日). 2022年4月26日閲覧。
- ^ ZAKZAK (2007年8月8日). “【ロングインタビュー】市川春猿(1)”. 2008年10月11日閲覧。
- ^ a b 2008年10月10日放送「未来創造堂」
- ^ サクラ大戦歌謡ショウ「春恋紫花夢惜別」での「広井王子・市川春猿特別対談」にて。
- ^ 2011年11月28日放送「ヒルナンデス」
- ^ “【上演時間掲載】春猿、月乃助が「納涼新派公演」出演” (2014年4月10日). 2017年5月15日閲覧。
- ^ “初春新派公演「華岡青洲の妻」で、水谷八重子と市川春猿が嫁姑バトル”. ステージナタリー. (2016年9月14日) 2016年9月14日閲覧。
- ^ “新作歌舞伎「刀剣乱舞」 公式サイト”. 2023年7月24日閲覧。
- ^ “新作歌舞伎「刀剣乱舞」開幕、キャストら称賛の演出に尾上松也「考えが具現化される喜び」感じる”. ステージナタリー (2023年7月3日). 2023年7月24日閲覧。
- ^ “水谷八重子・波乃久里子らが勢ぞろい、初春新派公演「東京物語」本チラシが到着”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年10月11日). 2023年10月11日閲覧。
- ^ “「初夏の新派祭」で河合雪之丞らによる「螢」&波乃久里子・渡辺えりの「お江戸みやげ」”. ステージナタリー. ナターシャ (2023年12月26日). 2023年12月27日閲覧。
- ^ “丘みどり舞台初主演作「おちか奮闘記」のビジュアル解禁、三田村邦彦・河合雪之丞らの姿も”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年9月10日). 2024年9月11日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 女方・白兎屋 - 河合雪之丞オフィシャルサイト
- 河合雪之丞 - ケイロックス
- 河合雪之丞 (@yukinojo_kawai1129) - Instagram